シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
2人のところへ行きたいのをグッと我慢した。
今ここで、離れたらマナが取られちまう。
もう、コイツは渡さねぇ‥‥
「マナ、後ろにいんだろ。出せ」
白龍の低い声が、静かな緊迫した空間に響く。
俺は、マナの腕をつかむ手に力を込めた。
その行動を、反抗ととった白龍が後ろの金髪に合図をした。
「ハル、電話しろ」
「あぁ、もうしました。"終わった"そうですよ?」
「早かったな。後でご褒美やらねぇとな」
ニヤリと笑う姿に俺は背筋が凍った。