シスコン総長VS溺愛総長!? 1R

「何の‥‥話をしてんだっ!?」


俺の問いかけに、白龍はゆっくり振り返った。


俺を見た白龍の目は、やっぱり『俺』を見ていなかった。


その視線は、俺の後ろを見てて俺の後ろには‥‥


「マナ‥‥‥」


俺の背中にしがみつく小さな体。


「俺、言ったよなぁ?白龍が相手になると」


その一言で、俺はもうソイツの目から逃げられなくなっていた。


何も言えない俺に、金髪が追い打ちをかけた。


「白鬼は、今日で解散ですかねー」


ふわりと笑った顔は、無邪気で‥‥‥怖かった


さっきまで晴れていたのに、大きな雲が太陽にかかったのか‥‥‥‥部屋が暗くなった。


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