シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
少しだけ背の高いナオの胸板を叩きながら、あたしは叫んだ。


「ケイタとレオだって‥‥あんなに傷つけてっ」


「‥‥」


「あたしが、一緒にいたのがいけないんでしょっ!?なら、あたしだけを怒ればよかったじゃんっ!」


口から出るものを、いちいち頭で考えてる余裕はなかった。


とにかく、すべてを吐き出したかった。


自分への怒り。


カナタ達への不安。


あたしの乱れた心が生んだ結果だった。


「マナ、落ち着け」


ナオが諭すように優しく名前を呼びながら、あたしの両肩を掴む。


「離してっ‥‥‥‥‥







‥‥‥‥‥嫌いだよ」


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