シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
兄としての覚悟 ~ナオside~
マナが走り去った後、俺はしばらくそこに立ち尽くしてた。
そして、頭の中でマナが言った言葉を何度もリピートしていた。
『"ナオ"なんか大っ嫌い』
『お兄ちゃん』じゃなくて、あの時マナは『ナオ』と呼んだ。
いつもは名前を呼ばれて嬉しいのに、今日は傷ついた。
お兄ちゃんと呼ばれたなら、"兄"のせいにして俺は自分を守れた。
だけど、ナオと呼ばれたら‥‥誰のせいにもできねぇじゃねぇか
呆然と立ち尽くす俺に、低いバイクのエンジン音が聞こえた。
「なにしてんですか。総長」
「‥‥俺は、間違ってたのか‥‥?」
「総長として‥‥でしたら間違ってはないと思います。だけど、兄として‥‥なら、わかりかねます」
ハルの答えに、俺も頷いた。
そして、頭の中でマナが言った言葉を何度もリピートしていた。
『"ナオ"なんか大っ嫌い』
『お兄ちゃん』じゃなくて、あの時マナは『ナオ』と呼んだ。
いつもは名前を呼ばれて嬉しいのに、今日は傷ついた。
お兄ちゃんと呼ばれたなら、"兄"のせいにして俺は自分を守れた。
だけど、ナオと呼ばれたら‥‥誰のせいにもできねぇじゃねぇか
呆然と立ち尽くす俺に、低いバイクのエンジン音が聞こえた。
「なにしてんですか。総長」
「‥‥俺は、間違ってたのか‥‥?」
「総長として‥‥でしたら間違ってはないと思います。だけど、兄として‥‥なら、わかりかねます」
ハルの答えに、俺も頷いた。