シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
『懐かしいですね。分かりました。準備が整い次第また、ご連絡します』


通話の終わった電話が虚しく光る。


自分よりもはるかに大きなバイクを動かしながら、白龍のたまり場へと急いだ。


懐かしい‥‥か


黒龍は俺が白龍を『作る』前に、名乗っていた名前。


徐々に自分に仲間ができて、がむしゃらに喧嘩しているだけではいけない


そう思って、黒龍の名は捨て白龍を作った。


全てをリセットしゼロからやり直すために


バイクのエンジンを消し、倉庫へと入る。


そこには、真っ黒な服を着た40人弱の男たちの姿があった。


どうやら丁度いい時間に着いたらしい。


「早かったですね。今準備が整ったところです、総長」


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