シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
「は?うざったいシスコン兄とも離れられて?逃げても何も言われないお前らのところに逃げるんだ。どうして喜ばない」


どうやら、あの後ふたりの間に何かあったらしい。


「だって、今までずっと2人で一緒だったんだろ。そんなさっぱり離れられるもんじゃねーんだよ」


ケイタ‥‥お前"アイツ"と自分を重ねてんのか?


「俺らのところに来ても、マナは笑わない。喜ばない」


「‥‥‥っ!」


「今まで、マナの何を見てきたんだっ」


ケイタがいつもの無表情を壊し、悔しさを滲ませた顔で叫んだ。


けど、その言葉は黒龍の不安を煽り、かつ惨めにさせたようだった。


「お前にっ、お前に何がわかるっ!?」


黒龍の感情が爆発した。


ケイタの胸ぐらをつかみながら、自分より少し背丈の高いケイタを持ち上げた。


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