シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
「本当にお前らじゃないんだな」


再度確認するように、俺たちを睨む黒龍。


「あぁ、違ぇよ。俺らじゃねぇ」


本当に居場所も知らないし、マナがどこかへ行ったことさえ知らなかった。


「じゃあ、マナはどこに行ったんだよ‥‥‥」


こんなにも弱々しい黒龍を、他の奴らが見たらどうなるんだ。


たぶん、一斉に黒龍を襲うだろうな。


千載一遇のチャンスだと言わんばかりに。


けど、俺らはそんなことなんて考えなかった。


「他に思い当たる場所とかねぇのか」


「あったらとっくにそこに行ってるよ」


だよな、うん、そうだろうとは俺も思ってたよ。


< 203 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop