シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
雲間から顔を出した月
あれから、どれくらいの時間が経ったんだろう。
隣にいる安心感に浸りすぎて、無心で歩いていたようだ。
ケータイを開いて時間を確認しようとしたとき
「マナちゃん、大丈夫?疲れた?」
顔を覗き込むようにして立ち止まってくれる。
その額(ひたい)には汗が少し滲んでいた。
「‥‥‥少し」
「じゃあ、その辺のカフェで涼んでいこう」
いつもの笑顔とは少し違う‥‥そう思った
だけど、怪しいとかそういうのじゃなくて、なんかこう『嬉しさ』が混じったような笑みだった。
だから、いつもみたいに「大丈夫、行こう」
そう言わなくてよかったと、心底思った。
隣にいる安心感に浸りすぎて、無心で歩いていたようだ。
ケータイを開いて時間を確認しようとしたとき
「マナちゃん、大丈夫?疲れた?」
顔を覗き込むようにして立ち止まってくれる。
その額(ひたい)には汗が少し滲んでいた。
「‥‥‥少し」
「じゃあ、その辺のカフェで涼んでいこう」
いつもの笑顔とは少し違う‥‥そう思った
だけど、怪しいとかそういうのじゃなくて、なんかこう『嬉しさ』が混じったような笑みだった。
だから、いつもみたいに「大丈夫、行こう」
そう言わなくてよかったと、心底思った。