シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
「ありがとうございましたー」


元気な声に背中を押されながら、店を出る。


「ちょっと、遠回りだけどあそこを通っていこう」


彼は先ほどの路地の隣を指差した。


その隣も狭めな路地になっている。


「狭いほうが危ないんじゃない?」


「いや、広いとこの方がどっちかっていうとやりにくいかな。狭いほうが叩きやすいし」


彼がそういうのならと、あたしは彼の後ろをついていった。


ちょっと、この状況楽しんでない?


まぁ、彼なら絶対にあたしを守ってくれる。


「俺から、離れないでね。マナちゃん」


「うん」


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