シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
ハルが、少し寂しそうに呟いた。


その声色であたしの涙腺が、緩くなったのにハルは気づいてまた眉尻を下げた。


「今だって、ナオさんを尊敬してるし敬愛もしてる」


「なら、なんで‥‥」


「膨らみすぎたんだよ、俺の中に元からあった感情が」


「それって‥‥」


もしかして‥‥


「うん、マナちゃん。俺はそっち系じゃないよ」


「あれ、違うの?」


「前もだったけど、俺ってそんなにそう見えてんの?」


だって、今の話し方だったら誰でも思うよ‥‥。


「困ったな。そういう意味じゃなくて‥‥」


< 239 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop