シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
「そーかよ」


少し笑いながら、アクセルを踏む。


ま、俺らの代わりにあの学校の生徒会長してんだ


そんなにすぐやられやしねぇだろ


流れていく景色に懐かしさを感じつつ短くため息を吐いた。


「なんでここを選んだかな‥‥」


目指していた建物の前で、バイクを一旦止めた。


少し古い3階建てのビル。


随分も前に廃ビルになっていて、窓ガラスは全て割られている。


今日は‥‥じゃないな〝今〝はいないみたいだな‥‥


早いとこハルを探してマナを助けて出て行かねぇとな‥‥


再度決意を固めるように、覚悟を込めるようにハンドルを強く握った。


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