シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
バイクに乗ったままスピードは緩めずに逆に少し加速しながらドアへ走った。


何度もやってきたことだけど最近はしてないから、少し心配だな‥‥


ドアがどんどん近くなってくる。


「失敗したら死ぬなぁ‥‥」


言葉とは裏腹に口元は上がる一方だった。


別に失敗に対する不安じゃない。


「これ、ドア壊れるどころじゃねぇな‥‥」


ガラスの割れる音と低い爆音が辺りに響いた。


俺は、バイクでドアを突き破った。


ガラスの破片を浴びながら、飛び込んでいく。


そして、キュッと音を立てながらスリップをして止まった。


少し広いフロアにバイクのマフラー音だけが聞こえる。


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