シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
緩く弧を描いていた口元は歪み、今まで柔らかかった目つきが一瞬で鋭くなる。


「無理?」


「ククっ、珍しいな。お前が俺の言葉をそんな顔して聞き返すのは」


「何がおかしいんです」


おかしいさ。


「今まで、お前は誰のそばで何をやってきたんだろうな」


「何が言いたいんです」


「それも珍しいな。お前は俺の一言でその先もわかるようなやつだったはずだが」


余りにもおかしくて、緩む口元を手で隠した。


「いい加減に‥‥っ!」


「適当にできたチームで適当に作られた特攻なんて何の意味もねぇ。ほかのチームのてっぺんならちゃんと下のやつら引っ張れよ。そんなのもできない、適当に祭り上げられたやつが、俺を倒すだなんて1万年早いんだよ」


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