シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
俺が黒龍を捨てて白龍を作ったことに理由があったように、こいつにも俺を倒すという理由があった。


だけど、ハル‥お前の今の考えじゃ俺を倒しても誰もついてこねぇよ。


「俺が、あんたに勝てない?あんたと何年も一緒に喧嘩してきて背中も預かってた俺があんたの弱点を知らないわけがないだろ!それともなに?自分には弱点がないとでも?」


弱点?


そんなのたくさんあるに決まってんだろ。


しかも、一番の弱点を取られてんだ。


お前が一言マナを人質にして(もうされてるけど)俺に『動くな』そういえば俺は従わざるを得ない。


でも、それをしないってことは一応正々堂々戦う気らしい。


「来いよ、白龍としてお前を倒して格の違いを分からせてやるから」


「下克上‥ってやつですよ!」


俺の一言でハルが大きく一歩を踏み出してきた。


顔面スレスレに飛んでくる拳を交わしながら、不安げな視線に気づいた。


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