シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
なんだか、あれからやっとスタートラインに立てた感じ


「ここ、持っちゃって大丈夫?痛くない?」


「大丈夫、だいじょーぶ。むしろ‥‥ナオさんはもう少し気を使って支えてください」


「‥‥」


あれ、でもハルの肩は持ってるけどそんなに重くない‥‥


ちらりと、ナオとハルを見ると少しハルがナオの方に傾いていた。


ハルはあたしに負担が掛からないように、ナオ側に体重をあずけていた。


あぁ、やっぱりいつものハルだ‥‥


「でも、ここからこの状態で下まで降りるには時間がかかるな」


「いいじゃん、別に時間かかっても。何か急なようでもあるの?ナオ」


「急用ってわけじゃないけど‥‥」


「なら、ゆっくり降りていけば‥‥」


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