シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
「らしいよ?俺は静かな時を過ごせればそれでいいんだけどさ」
なんだか、意味深なことを言うから聞いてみようと思ったけど、それは出来なかった。
「おー、来たな!あれ、ケイタと一緒?」
生徒会室の前にいると、後ろから声がした。
「レオ‥カナタ、ここにいる?」
ケイタが欠伸を噛み殺しながら聞く。
「いるよー、マナちゃんもささ。入って入って!」
大きな段ボール箱を抱えながら、足でドアを開けるレオ。
とても大きな窓から吹き込む風でひらひらとなびくレース状のカーテン。
その前にある机で黒縁の眼鏡をかけて、大量の書類に目を通すカナタ。
あたし入ってきたのに気づくと、眼鏡をはずしてニヤリと笑った。
でも、隣にいたケイタに気づくと驚いた顔をした。