シスコン総長VS溺愛総長!? 1R
「うん、でも大丈夫だよ」
笑って、あたしを抱きしめてくれる。
何が、何が大丈夫なの?
「ハル‥‥っ!」
ハルのエプロンを掴んで、キュッと唇をかみしめた。
「ちゃんと、ナオさんは帰って来るよ。マナちゃんのところに。だから、今日も学校に行こう?」
「‥‥うん‥‥」
ハルが大きな手であたしの頭を撫でてくれる。
傍にナオがいなくて不安だったとき、いつもあたしを励ましてくれたハル。
カバンをあたしに手渡して、ハルも靴を履く。
「じゃあ行こっか」