生き続ける-消えない思い出-


「あ…だよな。そういや俺のこと名前で呼ばせてるの、男子からだけだし」


そう言った先輩の、なんともいえない表情を見ていると、何故か自分が後ろめたくなってしまった。



「あの、」

思い切って声をかける。


「登稀…先輩、なら」



私の首から頭にかけて、肌の色がみるみる薄いピンク色に変化していくのが、自分でも分かる。


< 103 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop