生き続ける-消えない思い出-


初めてだった


初めて、人が撮る瞬間を綺麗だと思った。



声もかけられず、ただその場で息が詰まったように立ちすくんでいると、その人がカメラを顔から離して、俺のほうを見た。


「お前も、撮ってみるか?」


「えっ」



正直、ビックリした。

あっちから声をかけてくるなんて。


< 122 / 199 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop