生き続ける-消えない思い出-


────────……


あれは、多分嘘だったと思う。

嘘を吐く理由が、私には全然分からないけど。



「なあっ水野!」


思い出に浸っている突如、蒼が私に話を振ってきた。


え、いや、あの
話全然聞いてなかったんですけど。


ハテナマークの私の顔を見て、蒼は大げさにため息を吐いて呆れたフリをした。


「だーかーらー」



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