生き続ける-消えない思い出-
瞬間、私と蒼と部長を除くみんなが、一斉に立ち上がってそれぞれやる気に満ち溢れる声を出す。
「とりあえず外に出よう!!」
「私もう何撮るか決めたっ!!」
「今度こそ認めてもらえるやつを撮るんだ!!」
そしてあっという間にさっきまでギュウギュウだった教室は、私達だけになってしまった。
私は蒼をちろっと見た。
「…俺も負けてらんねーな」
蒼は自分のカメラをかばんから取り出して、私にニカッと笑顔を見せる。
「水野、行くぞ」
私も蒼と同じ様にかばんから取り出した。
私の、何よりも大切な一眼レフカメラ。
「うん!」