生き続ける-消えない思い出-
# 第二章
フィルム一枚目
- 梓side -
「すっ……ご────────」
体育館に入った私の第一声。
私の前に広がるのは、広い建物の中で、白熱の試合をしている男子バスケットボールの部員達。
30人~40人は軽くいるだろう。
結構な数だ。
部員11名の写真部に比べたら、
いや、比べられないほどの威圧感。
私は、目の前の光景に思わず佇んでしまった。