生き続ける-消えない思い出-
それは、閉めている、深緑色のカーテンのわずかな隙間から、太陽が射しこんでいた光だった。
私はホッと胸を撫で下ろし、その窓に駆け寄る。
そして、両手で分厚い生地のカーテンをしっかりと掴み、一気に開けた。
さっきまでの暗黒の闇は一瞬にして消え去り、私一人しかいない2階は眩いくらいの光に包まれた。
すごくすごく、優しくて温かくて。
私は、その安心感に思わずペタンと座り込んでしまった。