ハツ∞コイ~高校編~
このままで良いわけ?
家に帰るといつも以上に煩かった。
はぁ…
「哀緋ちゃん、バイトは?」
「夏輝が心配で休んだわよ?」
「怒られなかったの?」
私のせいで怒られたなら謝りたい。
「大丈夫よ、言い負かしたから」
しょっちゅう思ったりする。
哀緋ちゃん恐い、って。
私は哀緋ちゃんをつれて自分の部屋に行った。
「心配って上条君のこと?」
「そうよ、夏輝はこのままで良いわけ?」
「うん…だってお似合い出し上条君幸せそうだし」
はぁ、と哀緋ちゃんはため息をついた。
「夏輝は上条のこと好きなんでしょ?」
いつにもまして、真剣な哀緋ちゃんの顔。
私は頷くことしかできなかった。
「だったら諦めなくていいわよ、その気持ち大切にしなよ」
「ありがとっ」
哀緋ちゃんの優しさに私は甘えた。
明日からまた頑張ろう。