小指に繋がる一本の糸
好きって気持ちだけで
待っててくれるってだけで
走るん嫌いな知夏だって階段全力疾走出来る
好きってすごい
教室に入ったら
琉依が寝てた
…そこ
知夏の机
『唯〜♪』
やばっ
藍の声
――――――カチッ
とっさに知夏は電気消した
やばい…見つかるっ
音楽室と教室、同じ階やった
『なぁ
02組、ドア開いてへん?』
やばいっ
「こっち」
暗闇の中
琉依は知夏の腕を引っ張った
ロッカーの陰に隠れた
…近い…
琉依…近いよ
『る…「シッ…」
琉依は口の前に人差し指を立てていた
『誰もいないですよねぇ?』
『おらんやろ』
唯たちの声っ…
――――――カチャ
てゆーか
閉められたっ