小指に繋がる一本の糸






『あははッ』

ってゆぅ笑い声が
少しずつ小さくなっていった





「行ったな」


『…うん』
「見つからんかったやろ?」
『…うん』
「…顔赤い」
『嘘っ?!』
「可愛い奴ぅ」


声もでぇへんかった


恥ずかしかった





『てゆーか…どやって出るん?』

「はぁ?窓からに決まってるやん」
『鍵どぉやってしめるん?』


「見ててみ」

『わっ…』



琉依は知夏の手を引っ張った


「はよ出て」
『うん…』




そしたら琉依は窓からでて
窓を外した


『なにやってるん?!』

「これでハマるねんって」




ガンッ!


『…ホンマや…』
「俺すごいっしょ?」
『神やろ?』
「あ、バレた?」
『いつもと同じ』
「はは」









「――――――お前等なにやってんねんっ!!」




――――――やべっ


見つかったぁっ?!










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