小指に繋がる一本の糸
学業、家事
<とゆーわけやねん
兄ちゃん、荷物まとめといて
落ち着いたら取りに行く>
<うん、わかった♪>
兄ちゃんはいつも知夏の味方でおってくれる
施設長さんも
本人の同意があるならと
許してくれた
――――――夜
『琉依、知夏に洗濯物出してや』
「うん」
『しぃちゃんも、洗濯物!!』
『はぁい』
いまんとこ、知夏は洗濯と掃除担当
料理はもぅちょっと勉強してから
あ…後、ギル(ワンチャン)の散歩
朝06時から頑張る知夏はすごくね??
別にいいけど
03日経った日
『知夏ちゃん』
『はいっ』
ママさんに呼ばれて制服も着替えずにリビングに直行
『コレ、家の鍵
これから琉依とずっと一緒ってわけにはいかへんと思うし
渡しとく』
『はい』
『あ、仕事決まってん!!』
『本当ですかっ?!』
『うん
お弁当屋さん
なるべく勤務時間多くしてもらうから、帰ってくるの09時すぎかなぁ
明日からやから』
『了解です』
『後さ〜、コレ』
ん?!
ママ&知夏の約束
01.ママのことはママorお母さん。知夏のことは知夏って呼ぶ
02.敬語使わない
03.家族やねんから、助けてほしいことは素直にゆぅ
――――――?!
『………お母さんって…呼んでもいいんですか?』
『敬語使った』
『ごめんなさい』
『いいよ
てかむしろ呼んで!!』
『はい』
泣きそうになった
この歳になって(まだ13…)
お母さんが出来たよ…