小指に繋がる一本の糸
「今、中山ん家に住んでるってゆぅのはほんまか?」
ゲ…副担…
『ほんまですけど?』
「そうか
もう行っていい」
『どぅも』
『あ…前田先生、私部活やめます』
『えっ?!』
『今大変で部活やってる場合じゃないんで
明日退部届持ってきます』
先生は黙ったまま
知夏を見ていた
家帰ったら
買い物行って晩御飯作らな…
『今日部活?』
「俺も部活やめるわ」
『あかんやろ!!03年までやり!!』
「知夏を手伝いたい」
『知夏はいいで?』
「疲れてまうから…」
『ありがとう琉依』
琉依の優しさは
知夏の心を温める