小指に繋がる一本の糸
『でもさ、琉依
知夏は琉依に部活さしてあげたいから家にぉるねん
お母さんもきっと琉依が部活続けること望んでる』
琉依は黙り込んで知夏をみた
『なぁ?頑張って部活続けて』
「ん…」
意地っ張りやけど
素直でかわいい
どっちやねんって感じ?
やけどホンマそぅ
琉依には
なんでも最後まで頑張ってほしい
知夏は
パパさんが戻ってきたら
施設に戻るつもりやし
当たり前やけど
『ほら、部活行ってき♪』
「はぁい」
ヴヴ…ヴヴ…
『兄ちゃん?』
<おっす♪
桜祭優勝してん♪
コーラ大量にあるから01本取りにきたら?>
『お、行く行く♪』
コーラ〜♪
施設に着いたら
兄ちゃんがコーラとじゃがいも持って来た
『じゃがいも?』
「うん
広島のばぁちゃんが送ってきた」
『そっか
ありがと〜』
『じゃ、行くわァ♪
時間ないし』
「おう
またなぁ」
手を振りながら家に走った