小指に繋がる一本の糸
『しずくっ』
「知夏」
『しずく、喘息とかもってる?』
「俺、わからんねん
しずくのこと全然知らんから…」
『そっか
とりあえず病院っ』
「うん」
『自販機行く途中に小さい病院あった』
「わかった」
知夏達はそのまま病院行って
しずくを診察してもらった
軽い熱中症だって
心配ないって
『…よかったな…』
――――――っ
めまい?
立ちくらみ?
なんか…頭くらくらする
立てっ
知夏
自分に言い聞かせて立つ
この時から知夏の体は
少しずつおかしくなっていった