小指に繋がる一本の糸
繰り返し
『はい』
「こんにちは」
…誰?
『どちら様ですか』
「ひど…俺、01組の斉藤やねんけど」
『あ…どぅも…ゴホッ…
…琉依なら…ゴホッ…今おらんけど…』
「今日は琉依じゃなくて、お前に用事
ちょっといい??
出れる??」
『ごめん、今は…』
「いいからっ」
強引に引っ張られた
連れてかれた家のすぐ裏の道
男が乗ったトラックに乗せられた
中に夏稀がいた
『夏稀っ…』
『知夏っ…助けてっ…』
助けてって…