小指に繋がる一本の糸









――――――ガチャ…


「知夏っ」

琉依が奥から走って出て来る


「知夏…?
なに…そのかっこ…」


『別に…』



顔見たくなかった


部屋同じやからどぉせ見るけど




「知夏…?」


部屋でぼぉーっとしてた




怖くて
むなしくて…



心がからっぽ…




光も闇もなにもない


色もない




キラキラ光る

彼の姿も









< 71 / 105 >

この作品をシェア

pagetop