小指に繋がる一本の糸



夢を見た


――――――


琉依がいない


どこを探しても…



琉依…

琉依っ…



「知夏」

後ろで琉依の声がして

振り返ると急に咳が止まらなくなった




ゴホッ…ゴホッ…ゴホッ…ゴホッゴホッ…

琉…ゴホッ依っ…ゴホッゴホッ…



――――――


「知夏」


目を覚ました時
目の前にあったのは


琉依の顔








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