小指に繋がる一本の糸







「知夏?
どぉしたん…?」

『……っ』


「昼休み…」
『やめてっ…』

「やっぱり…」


あたしはなにも話すことが出来なかった

怖かった…



あの時のことよりも

琉依に汚いと思われることのほうが怖かった



『なんで…』


「あの先公、ヤリ手やって噂」



琉依はそこまで言って
あたしを抱きしめた







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