小指に繋がる一本の糸

02人









また
マワされるかもせぇへんねんな…


もぅ大丈夫やけど…


心ん中が空んなった感覚


もぅ…慣れてしまったのかもしれない



『ねむぃ…』
「はよ寝れ」

『なんか…寝れない…』
「どぅしたん?」
『…なんか…色々ありすぎ…』



涙が止まらんかった



01緒に暮らし始めて
侑也が自殺して
先生にヤられて
琉依が嫌がらせ受けて
お母さんが事故に遭って…


『なんか疲れた…』

琉依の胸に顔を埋めて泣くあたし


「なんでも話せよッ」
『うん…ありがと…』


とは言ったものの…

話すなんて無理だし





この日からかな…

琉依が変わった…






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