ただ、抱きしめて
私は家族の声を後ろに、走って病院まで来た
中庭に着くころには、息も上がって
ふらふらだった・・・
桜の木下にいつも通り
座ってる、秋希が見えた
「秋希っ・・・!!」
私の声が余程大きかったのか、
秋希は目を大きくして驚いた顔で振り向いた
どうしたの?
って顔をする秋希の目の前まで行って
私は口を開いた、
「今まで、ごめんなさいっ」
「今まで、秋希を嫌な目で見てた、
私が一番嫌いな目で見てたの・・・」
「私、伝えるの怖かった・・・
秋希をちゃんと見れない気がして。」
だけどね、
だけどね、ちゃんと伝えるよ。
もう、逃げたりしないから