溺愛王子とヤンキー姫








私は兄ちゃんの部屋の前に来た






私の兄ちゃんは元白銀副総長だ…




だから、兄ちゃんだけには…言う、
いや…言いたいんだ…











スゥ…






息を吸い部屋のドアを叩く







コンコン





「なに?」







ガチャ



『話があるんだけど…』




兄ちゃんは私が真剣な顔をしているのが分かったのか、笑っていなかった





『私…白銀やめる…』







「そうか…別に良いんじゃね」



え?




「お前に何があったのかは聞かねぇ、」





兄ちゃん…




「美亜にその覚悟をさせるくらいだ…相当な事なんだろ…?」







ありがとう…





「だがな、美亜」



声色が急に変わった



「俺は…いや、何でもない…」



なにそれ…



『何か言いたいことあるんなら言ってよ…』



「自分で考えろ」
















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