溺愛王子とヤンキー姫










「だから、何で一人なのって聞いてんの!!」









瑠樹吾…じゃ、無いみたい…







『瑠樹吾?なにがあったの?ねぇ、』






私は瑠樹吾のズボンの裾を掴んだ






すると…







「やめてくれる?穢れるから」







瑠樹吾はそう言うと私の手を踏んだ







グリッ






『いやあぁぁぁ!!』








バキッ








「あれ?折れた?」







『っうぁぁぁ…クッ』







言葉にならない痛さを初めて感じた








「おいおい、瑠樹吾?やりすぎだよ?」






椋…瑠樹吾に…何した…








そう言いたいのに言葉がでない






「白虎も所詮ただの女の子ってとこかな?」







ドスッ





椋がまた、私のお腹に蹴りをいれる





『グハッ』











「おい、血ぃ吐いたぞこいつ
脆いなぁ!!」









バキッ、ドカッ








もう、意識が













やっぱ…無理だ、皆がいないと










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