王子様の秘密


すると、啓斗様がこっちに近付いてきた!!


『”げっ”とは、ひどいなぁ、乃愛。』

っと、啓斗様。あぁ、低くも高くもない声!!はぁ…



『なんで、従兄妹のあんたに、きゃぁきゃぁ
言わないけないのよ。』


刺々しい乃愛。


「ちょっと、乃愛!?」

私が、そう言うと、啓斗様はこっちを見て
微笑みをくれた!!


『夏美ちゃんは、優しいね。』

私が、真っ赤な林檎になったのは
言うまでもない。






大好きな王子様に、名前を覚えてもらったのは

私が、普通に乃愛と仲良しだから。

啓斗様に近付きたいが為に

乃愛と友達になる子が今までの子。

私は、違うらしい。



なんか、そういうの特別って感じでいいなぁ




乃愛が、啓斗様に何しに来たのか尋ねると


啓斗様の顔は思い出した様な顔をした。



『あっ!!そうだ!!!夏美ちゃんに、渡さないと
いけないやつがあったんだ。』



わわわ、渡さなきゃいけないもの~!!


「渡すものですか!?」


周りの女子は、悲鳴をあげた。


『そっ♪渡すもの。友達から預かったんだ。』


そういって、啓斗様のポッケに
突っ込まれる啓斗様の手



そして、出てきた物に私は目を丸くした。


< 9 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop