王子様の秘密
すると、啓斗様がこっちに近付いてきた!!
『”げっ”とは、ひどいなぁ、乃愛。』
っと、啓斗様。あぁ、低くも高くもない声!!はぁ…
『なんで、従兄妹のあんたに、きゃぁきゃぁ
言わないけないのよ。』
刺々しい乃愛。
「ちょっと、乃愛!?」
私が、そう言うと、啓斗様はこっちを見て
微笑みをくれた!!
『夏美ちゃんは、優しいね。』
私が、真っ赤な林檎になったのは
言うまでもない。
大好きな王子様に、名前を覚えてもらったのは
私が、普通に乃愛と仲良しだから。
啓斗様に近付きたいが為に
乃愛と友達になる子が今までの子。
私は、違うらしい。
なんか、そういうの特別って感じでいいなぁ
乃愛が、啓斗様に何しに来たのか尋ねると
啓斗様の顔は思い出した様な顔をした。
『あっ!!そうだ!!!夏美ちゃんに、渡さないと
いけないやつがあったんだ。』
わわわ、渡さなきゃいけないもの~!!
「渡すものですか!?」
周りの女子は、悲鳴をあげた。
『そっ♪渡すもの。友達から預かったんだ。』
そういって、啓斗様のポッケに
突っ込まれる啓斗様の手
そして、出てきた物に私は目を丸くした。