姫さまvs王子さま
妃「う゛ッ…」



突然の吐き気に襲われて
アタシはトイレに駆け込んだ。


昔を思い出すと
酷い吐き気に襲われる。


もう何度も過呼吸を経験している。





だけど死んでたまるか。





そんなにアタシは弱くない。
簡単には死んでやらない。
母親の思い通りにはなりたくない。



だからせめて
自立するまで耐えてやる。



妃「コホッ…バイト行かなきゃ…」



ダルく重い身体を引きずりながら
アタシも家をあとにした。





家の事情は
幼なじみの心もあまり知らない。

アタシに起きた出来事も
彼女には話してない。


親友だけど
親友だからこそ
下手に心配させたくない。

これアタシなりの優しさ。



大丈夫って自分に言い聞かせる。

明日からまた普通に
いつものアタシに戻れる。


それアタシのモットー。





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