姫さまvs王子さま
遥「妃芽ちゃんが思っている以上に、男って危険な生き物だよ。男同士の喧嘩はもちろん、女が入れば尚更…」


妃「わ…かって…る」


遥「え…」


妃「そんなの…全部…」



わかってる。
自分が経験した事だから
痛みはよく知ってる…。



遥「妃芽ちゃん…?」



ダメだ。
思い出して
震えが、止まらない。



遥「どうした?」


妃「ほっといて…」


遥「いやでも…」


妃「なんでもないからッ!!」



震える体がバレたくなくて
弱みを、見せたくなくて…
必死に恐怖を振り切って
雪城から逃げるように
保健室を出ていった…。



遥「男…レイプ…。妃芽ちゃん、お前に何があった…?」



小さく1人呟く雪城の声は
アタシには届かなかった。




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