姫さまvs王子さま

† 天涯孤独姫

結局その後
屋上でグダグダと時間を潰し
ラスト1時間だけ授業を受け
そのままバイトに向かった。



そうそう。
いろいろと説明がまだだった。

まずアタシのバイト事だけど。
18歳って嘘ついて
深夜近くまで居酒屋で働かせてもらっている。

頼りない母親から金なんてもらえないから
自力で働いて小遣いにしているって訳だ。

それなのにどうして高校は行ってるかって?

それが正直アタシにもよくわからない。
奨学金は使っているけど
あの母親が学校に行かせるなんて絶対ありえない話だ。
だから何か裏があるんだろうけど
何も知ろうとはしないし、知りたくもない。
子供らしく無邪気に学校に行ってるほうが楽しいから。






―――――深夜0時。



平日の居酒屋のバイトは客数も少なく
忙しくなかったな…
なんて呑気な事を考えながら
自宅に帰った。

到着すると
ふと違和感を感じた。

それは母親がまだ家にいるって事。





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