School Daysなレクイエム!
皮肉な微笑の波が瞳の底に動いた。

「会員は五人以上必要っていう事は知っているよな?」

生徒手帳に書かれている。

「不思議に思わないか?
現在このサークルには四人しかいないのに潰れていない」

裕也の普段の陽気さは皆無だ。
無音が耳に流れてくる。裕也の声しか聞こえない。

「それは高三の……」

「卒業生はいない。それに退会した人もいなかった」

戦慄が走る。
四人でもサークルが潰れない理由があるのか?
それとも活動内容に秘密が?
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