School Daysなレクイエム!
「死んだんだよ。
サークルにいた時にな」

俺は言葉を失った。

そんな情報は外に出ないから全て推測だが、と裕也は付け足した。


「五年連続で四人。
何の事かわかるか?」

わかるはずもない。

「サークル創設五年間の最終的人数。年度が終わる段階で五人を越えたことがない。良心満ち溢れる学生が毎年入ったのに、だ」

――呪われている

そう、そんな呪われたサークルが

『ここ』

裕也は親指を立て指し示した。


ドアには

『ボランティアサークル』


俺は溜まっていた唾液を飲み干した。


いつしか雑音が聞こえ桜の花びらも動き出す。
裕也の顔はいつもの穏やかなものに戻っていた。
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