School Daysなレクイエム!
部室の両脇には本棚。

そこには『有料ボランティア』『部員勧誘の極意』といった本が並んでいる。
いかがわしい本。

正面奥には少し大きい窓がある。そこには赤髪の彼女が立っている。
窓から出入口に近い所まで部室を左右に分断するように一つだけ、大きな机がある。
ちょっと広めの、普通の部屋。

隣同士、出入口付近で机に頬杖をついた俺と裕也はまぶたが重くなるのを感じていた。


『そうね……
やっぱり活動内容なんかが気になるのかしら?
近くの老人ホームに手伝いに行ったり、公園のゴミ拾いをしたりするのよ。
他にもやらなきゃいけないことがたくさんあって、やり甲斐のある活動なんだ。

それからこれ。
今年度決算報告。

ここ見て!

うちのサークルは部費回って来ないのよ。もう嫌になっちゃう!

まだ問題があって……』

話が長いと思った。
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