School Daysなレクイエム!
――世界の真理さ。

どうでもよい他人にはバラエティ番組や流行りのドラマをチェックして、適当な相槌と作り笑顔さえ覚えておけば、一応の仲間になれる。

「ボランティアサークル?
裕也、知ってるか。死神はりんごしか食べない」

同級生や廊下をすれ違う人、そんなやつらはどうでもよい他人だ。全員が利己主義者。過言じゃない。

「はぁ、舜(シュン)……
たかがサークルと甘く見ているなっ! この春休み何をしていたんだ!」

だが、裕也(ユウヤ)は違う。それがわかるのは昔からお互いを知っているから。

「何って……お前とだべってたろうが。それに奉仕活動に目覚めたとは知らなかったぞ。
奉仕活動なんて無意味だ。
どのくらい無意味かって言えば、『僕はトミー』で名を馳せた写真家くらいだ。
そんなもん、俺はパスだ」

無二の親友。

先程の高等部入学式で隣同士眠りこけ、名も知らない教師に怒られた仲でもある。

裏切らない友。
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