世界で一番の贈り物
リボンの靴
私の門限は6時のチャイムが
なり終わるまでだった
それまでに家に帰ってなかったら
あなたが心配するから
でも私は何度か破った事がある
あの日も…
ワインレッドの外観に
黒のリボンがついた靴
おねだりして やっと買って貰った
お気に入りの靴…
でもその靴を隠されて
何時間も探して帰った私は
門限を守れなかった
あなたは外で私の帰りを待ってた
仕事の制服のまま
黙って家に入ろうとした私を
止めて何で片方だけ靴を履いて
いないのかと聞いた
私は味方だと言う
あなたの言葉を思い出して
“さきちゃんに隠された”と
打ち明けた…