世界で一番の贈り物
飴事件1
学校には校則で食べ物を
持ち込んではいけないという
決まりがあった
ある朝 学校に着くと
いつもイジメてる人から
飴を渡された
“皆に配れ”と
嫌だと言えなかった私は
指示に従ってしまった…
そして担任に見つかった
図書室で先生と二人で話して
理由を説明した
そして関係者を集めて
話し合いを始めた
イジメてる側の人間と
イジメられてる側の人間
そして担任の先生
私達は決して泣かなかった
悪い事などしていない
あるとすればイジメっ子の
指示に従ってしまったこと
そこだけは謝罪をした
悪いと思ったから
でもイジメてる側の人たちは揃って
泣いて自分たちは何も知らないと
訴えていた…
そして先生は
“イジメっ子の方を信じる”と言った…
その瞬間 先生の見えないところで
イジメっ子リーダーの口元が上がった