世界で一番の贈り物
第2章
そばにいる
“そばにいる”
あなたは そう言った
「きっと誰かに何か言われたんだ」
私は そう思った…
だって どんなに気を引こうとしても
あなたは私の傍にいてはくれなかった
私の為じゃなく
私が過ちばかりを起こさないように
人様から見て恥ずかしくないように
そうやって世間体だけ
気にして…
そばにいるようになった
それでも私は単純だから
嬉しかった
朝 起きた時に あなたがいて
“おはよう”って
言ってくれるだけで
今まで独りぼっちだったのが
嘘みたいに
感じられた…