雨のち曇り
「行くか」
アナウンスと共に、みんな体育館に歩き始める。
「愛、ドンマイ」
後ろを歩いていた元樹に言われた。
「うるさい」
「まぁ頑張れよ」
「うん」
それからしばらくして、元樹からメールがきた。
『俺、愛が好きなんだけど』
え?嘘でしょ!?
『でも私は智也が好きだから』
『知ってる』
『だから、ごめんね』
『いーよ。別に気にしてないし』
『本当にごめん』
そこでメールが終わった。
ビックリした。
元樹に告白されるなんて思ってなかったから。